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第30期 決算ご挨拶

謹啓 平素は弊社に対し多大なるご厚情を賜り厚く御礼申し上げます。

 早速、弊社第30期の決算についての概略を関係各位の皆様にご報告申し上げます。

 

<世界経済>

 2016年を振り返りますと、年初は中国経済の減速がクローズアップされ、中東におけるイランとサウジの対立が鮮明になり、6月のBREXITショックを受け避難通貨である「円」がどんどん買われていきました。年半ばには1ドル101.27円まで円高が進み一時は100.19円を点けるに至りました。その後、年後半11月8日に行われた米国大統領選でトランプ氏が勝利し、大型減税やインフラ投資拡大の提唱等積極的な財政政策の活用への期待からドル高円安が進み11月30日には1ドル114.33円をつけ、日経平均は約10ヶ月振りに1万8000円台をつけました。資源関係ではOPECの原油の減産合意に伴い原油価格が上昇をはじめました。

 

このように2016年後半は米国経済の持ち直し、各種政策による中国経済の下支え、BREXITショックへの主要各国中銀の迅速な対応などによって緩やかに持ち直しが進みました。しかし、年前半の減速が響き通年では前年比2%台後半と2015年を若干下回る成長率へと鈍化いたしました。

 

  代表取締役社長 杉山 光治    

<国内経済>

 国内においては2016年の日本経済は踊り場から脱することはできなかったといわざるを得ません。日銀はマイナス金利政策に引き続き9月に「長短金利操作付き量的質的金融緩和」政策を導入し、量から金利へと金融政策の軸足を移しました。しかし結果として、雇用は増加したものの個人消費は消費税率引き上げ後に落ち込んだ2014年4-6月以来の、また設備投資と輸出は2015年1-3月以来の水準から抜け出せないままとなりました。特に、日本のGDPの約6割を超える個人消費が依然前値比マイナスでその幅が比較的大きいことが問題といえます。安倍首相の掲げる「企業収益を雇用の拡大や所得の上昇につなげる経済の好循環の実現」というスローガンは未だ道半ばのままとなりました。

 

<業界動向>

 さて、工業統計による印刷業界の出荷額は、2004年の7兆2127億円から2014年5兆5364億円とこの10年間で1兆7千億円減少となりました。エリア別出荷額では依然東京エリアに事業所が集中しておりこれが業界寡占化の主因となっています。企業別では、凸版印刷、大日本印刷のシェアは53.3%で、3位から10位までの11.7%を加えた65%を除くたった35%を3万社弱の会社で競争している状態です。特にこのうち純然たる印刷製品額はさらに小さくなるためさらに厳しい実態といえましょう。ブレイン・リサーチ&マーケティングは、印刷業界の市場規模は2020年には4兆円にまで縮小すると大変厳しい予測をしています。

 

 今後ITソリューションの高度化と人口減少が紙媒体の印刷物をますます減少させていくことでしょう。このように社会的トレンドとしてペーパーレス化が進展していく中で、生き残りを賭けた印刷企業の取り組みが必死に行われており、遅れることは即ち淘汰の対象となることを意味します。

 

 

<第30期事業概況>

 弊社対面市場の誠に厳しい環境下、弊社の前期決算は前年を大きく下回る低調な業績となりました。そこで、当期は「絶対に業績低下に歯止めをかけよう!」を合言葉に全社員が業務に精励した結果、計画は未達でしたが、売上高(請負高)3,235,258(千円)営業利益163,024(千円)当期純利益114,597(千円)前期比微増収・増益とすることができました。

 

<お客様分野別動向>

 全体として、全ご発注先様400余社中上位40社の35社で前々期を上回るご発注をいただけたことが今期の増益に大きく貢献いたしました。

 

 前期に引き続き、当期の出版分野のご発注は低調に推移し下げ止まり感がなかったものの、付録等印刷関連製品の受注増でなんとかこの分野の下支えをいたしました。

 

 商業印刷分野におきましては、前期大型定期品の減少・仕様変更による失注等かなり苦しい状況がございましたが、当期は期初のアミューズメント系の大ロット高付加価値製品、期半ばからの物流系大ロット高付加価値製品を主軸に、基後半よりの音楽系大ロット品、カタログ大ロット品、メニュー大ロット品等の受注が寄与し、前々期比18%受注増となりました。

 

 また、今期導入した自動包装機2機が夏より稼働しSP関連の一括製品の受注増に寄与し始め、クリアファイル製品と併せて堅調に推移いたしました。

 加えて、厳しい商業印刷業界にあって、有力な新規のお取引を頂戴しこの分野の業績に寄与いたしました。

 

 パッケージ分野では当期間を通じて、枚葉高付加価値ラミネート品の動きが堅調で、特に高度な品質管理要求製品について弊社をご指定いただくケースが増えました。その結果堅調に推移いたしました。

 

 製袋関連はペットフード分野の受注が低調に推移し前期比受注減となりました。

 

<製品別動向>

 コーティング製品の受注量は全体として前々期比並みの推移で、この中トランスタバックは微増となりました。

 

 枚葉ラミネート品の受注量は全体として微増、この中、一般PPは前期比減、易接着系、タイマット、ホログラム、VMフィルムラミ品等の高付加価値品は堅調に伸びました。

 特に「タイマット」のネーミングはお客様に徐々に認知いただき「タイマット」指定でのご発注が多くなって参りました。

 

 巻き取り分野は貼り合せ品が前期比減少、コーティング品は前期並みに推移いたしました。

 

 UVオフセット関連製品は出版、商印で前期比112%と堅調に推移し出版印刷表面加工品の落ち込みを補完する形となりました。

 

<第31期展望>

 弊社は、2017年3月からの第三次中期経営計画を策定し、改めて、印刷業界に真に必要とされる会社としてお客様の更なるご発注満足の増大に向けて全社員一丸となって始動いたしました。

 

 「全社員個々の仕事が最高の形で繋がったときにお客様にとっての最高最良の満足と品質が実現できる。社員個々の3Kの基礎(仕事の基本)と2Kの応用(考え抜いて湧き出た気づき)をもってこの苛酷な業界を勝ち抜くお客様のお役にたとう!」の方針の下、目標売上高3,450,000(千円)目標営業利益260,183(千円)を策定し前進して参ります。

 

 2017年は既存の品質管理システムを改良し更なる高品質の実現を目指して参ります。

 

 期内の主要設備投資計画は、グラビアUVコーター一台、プレスコート機一台を予定いたしております。

 

 今後世界経済における①欧州の金融不安やポピュリズムの台頭 ②米国ドル利上げによる新興国通貨危機 ③保護主義的通商政策の連鎖 ④中国経済のハードランディング ⑤中東、極東地域の紛争の行方及び可能性 などのリスクに注視しながらも、自社の足下をしっかりと固めて堅実に経営をして参る所存でございます。

 

 今後とも、ご支援、ご協力のほど何卒よろしくお願い申し上げます

 
謹白
 
平成29年4月26日
株式会社トーツヤ・エコー 代表取締役社長
 杉山 光治

 

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第29期 ご挨拶
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