◎ホログラム加工につきまとう「つなぎ」の正体は?
表面加工でホログラムの加工をする場合、ホログラムの「つなぎ」に注意をしなければなりません。
「つなぎ」とは、一体なぜ、どのように発生してしまうのでしょうか?
◎ホログラムフィルムの製造工程で発生するつなぎ目
ホログラム加工で発生する「つなぎ」は、ホログラムのフィルムを製造する工程で発生します。
ホログラムフィルムを製造する時はまず、約1インチほどの、柄のパターンの基となるマスター版を作ります。
それを複製し、いくつもつなぎ合わせていくことで大きなパターンにしていくのですが、
つなぎ合わせる工程で生じたパターンの端と端の重なりや隙間が「つなぎ目」となって現れてしまいます。
◎「つなぎ」には大きく3つのパターンがある
A.つなぎの部分に重なりがあるタイプ
フィルムの流れ方向に対して、375㎜ごとに10㎜程度、柄が重なっている部分があるものです。
B.つなぎの部分に隙間があるタイプ
隙間の入り方が2パターンあります。
①フィルムの流れ方向に対して、約607~612㎜ごとに0.2㎜程度の隙間があるものです。
②フィルムの流れ方向と幅方向どちらにも一定間隔で隙間があるものです。
流れ方向に対しては744㎜ごと、幅方向に対しては328㎜ごとに、0.2㎜程度の隙間があります。
C.柄に沿って隙間があるタイプ
絵柄に沿って稲妻状の隙間があります。
見る角度によっては模様のように見えるので、比較的目立ちにくい傾向にあります。
◎まとめ
ホログラム加工をする上で「つなぎ」は避けて通れない問題です。
対処法もさまざまですので、あらかじめ担当者とよく相談することが大切です。
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