<なぜ表面加工をするのか?表面加工をする3つの理由>
本の表紙やパッケージなど、身のまわりの印刷物には表面加工がなされているものがたくさんあります。
一体なぜ表面加工をするのでしょうか?それには主に3つの理由があります。
❶ 意匠性を与える
表面に光沢感を与えたり、マットな質感を出したり、きらきらのホログラム加工や箔押しなどで、
印刷物を彩ります。
❷ 印刷物表面を保護したり、補強したりする
印刷物に傷を付きにくくしたり破れにくくしたり、紙の強度を高めたりすることができます。
また、印刷の退色や変色を防いだりします。
❸ 機能性をプラスする
抗菌性を持たせたり、滑りやすさや滑りにくさを与えたり、後加工がしやすいような性質を
与えたりすることができます。
◎表面加工は「塗る」or「貼る」
表面加工は大きく分けて「塗る」加工と「貼る」加工があります。
「塗る」加工は、ニスなどの専用の塗料を印刷物の表面に塗って意匠性や機能性を与えるもので、
「貼る」加工は印刷物とフィルムなどの材料を接着剤で貼り合わせて意匠性や機能性をプラスする加工です。
それぞれを詳しく見ていきましょう。
◎「塗る」加工
ニスなどの塗料を印刷物の表面に塗る加工です。加工の仕方も仕上がりもさまざまです。
・塗る加工を「加工種」で分けるとこのようになります。
・また、塗る加工を「仕上がり」で分けるとこのようになります。
◎「貼る」加工
「貼る」加工にもいくつかの種類があります。
・貼る加工を「加工種」で分けるとこのようになります。
・貼る加工を「仕上がり」で分けるとこのようになります。
ただし、種類によっては加工する印刷物の条件により加工できない場合や、
前処理によって加工が可能になる場合がありますので、
事前に加工会社と相談し、過去の履歴や試作を踏まえ、加工可能であるかを判断します。
例えば、紙が薄すぎる場合、加工時の伸縮により紙がちぎれてしまうため、
四六90kg以下の紙は加工に適しません。
条件が合えば、表面加工によって印刷物に新たな付加価値を与えることが出来ます。
まずは試作から、ぜひ試してみませんか