
◎窓貼り加工とは?
窓貼り加工とは、紙とフィルムを貼り合わせる「ラミネート加工」の一種で、
貼り合わせる紙の一部分が型抜きされて窓のように穴が空いているものに対する加工のことを呼びます。
パッケージなどの、中身の商品を見せたい場合などに多く用いられます。
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◎窓貼り加工はフィルムではなく紙に接着剤を塗布する
通常のラミネート加工ではフィルムに接着剤を塗布するのですが、窓貼り加工においては、
紙のほうに接着剤を塗布します。
フィルムに接着剤を塗布してしまうと、窓の部分にも接着剤が塗布されて汚れてしまうからです。
◎全面貼りとスポット貼り
窓貼り加工には、用紙の全面にフィルムを貼り合わせる方法と、窓の部分のみに貼るスポット貼りがあります。
全面貼りはスポット貼りよりも薄いフィルムを使用するので、
強度を求められる場合にはスポット貼りが適しています。
加工会社によって扱っている加工の方法が違うので、確認してみる必要があります。
◎窓貼り加工の注意点
窓貼り加工では、いくつか注意しなければならないことがあります。
紙の薄さ
あまり薄い紙は、接着剤を塗布したときにカールしてしまうなどの不具合を招くので、ある程度の厚みが必要です。
窓の形状
窓の形が複雑である場合も注意が必要です。星型や三角など鋭角な部分がある形状は、
そこから空気が入るなどして、窓のフチが浮いてしまったり剥がれてしまったりすることがあります。
角丸を入れるなど、デザイン時は担当者とよく相談することが必要です。
また、大きすぎる窓や多面付けの窓で、用紙の残面積が少なくなってしまう場合は、
紙のコシがなくなったり接着部分が少なかったりして、加工が出来ない場合があります。
いずれにしても、本番前に最終形状まで仕上げるテストを行って頂く必要があります。
フィルムの種類
PPフィルムよりPETフィルムをお勧めします。
PPは柔らかいフィルムであり、窓部分が「しわ」状になりやすいためです。
PETフィルムは固い素材のため、比較的ピンと張った綺麗な窓になります。
▶▶ラミネート加工で使用するフィルムにはどんなものがある?▶
紙粉の問題
板紙を窓抜きしてからフィルムを貼るという工程上、用紙や抜き刃の状態により、
窓抜き後の刷本に抜き面の紙粉が多く付着してしまっている場合があります。
紙粉が多いとどうしても仕上がり不良や紙粉混入のリスクが高くなってしまうので要注意です。
また、印刷パウダーも仕上がりに影響を与えやすいので、窓貼り加工前の印刷はUVオフセット印刷が適しています。
おもちゃの箱やお菓子のパッケージなど、さまざまな商品に使われている窓貼り加工。
通常のラミネート加工より注意点はあるものの、実際に商品が見える安心感で訴求力がアップします。
ぜひ試してみませんか?
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