◎印刷におけるコーティング加工
印刷におけるコーテイング加工は、印刷物の表面にニスなどの塗料を塗り、
ツヤを出したりマットな質感を与えたりする加工です。
さらに、見た目だけでなく、表面を保護する役割や、
菌の増殖を抑える抗菌性能など、機能性を付与することもできます。
フィルムを貼ったり転写したりする他の加工に比べると、安くて短時間で済む傾向にあります。
◎コーテイング加工の塗料の種類
コーティング加工は、塗料の種類によって、大きく2つの加工に分けられます。
①熱で乾燥させる水性の塗料を使った加工
熱で乾燥させる水性塗料による加工は、本の表紙やカバー、包装紙、
瓶のラベルなどさまざまなものに用いられます。
さらに機能性をプラスした塗料を使うことによって、耐熱性、耐摩擦性、抗菌性能などを付与することができます。
②紫外線で硬化させるUVニスを使った加工
紫外線を照射すると瞬時に硬化するUVニスは、
被膜が強いので、蒸着紙を使った高級化粧品のパッケージなどに多く用いられます。
◎コーテイング加工の仕上がりの種類
ツヤとマットがあります。
ツヤのなかにはさらに、塗料を塗った後に金属板を圧着させて鏡面のような美しい光沢が得られる
プレスコート加工もあります。
◎コーテイング加工の機能性の種類
コーティング加工は、見た目だけでなく、さまざまな機能性を持たせることができます。
菌の増殖を抑える抗菌性、スリップ性やノンスリップ性、ヒートシール性、剝離性能などがあります。
特に抗菌加工は近年問い合わせが増えています。
抗菌加工については
こちら「印刷物に抗菌効果をプラスする表面加工『レジステック抗菌加工』とは?」をご覧ください。
◎スポット加工ができる
コーティング加工では、ラミネート加工では不可能な「スポット加工」が可能です。
任意の場所のみに加工をすることができます。
詳しくはこちら「表面加工における『スポット加工』とは?」をご覧ください。
◎デザインや用途に合わせた表面加工を
見た目、機能性、価格など、デザインや用途に合わせて最適な表面加工を選び、
より魅力ある製品に仕上げたいですね。