ラミネート加工やコーティング加工とも違う「トランスタバック加工」って?
トランスタバック加工は、「LCコート」や「ラミコート」などとも呼ばれており、印刷物の表面に艶を出したりマットな質感を与えたりするほか、ホログラム加工をすることもできます。トランスタバック加工とは一体、どのような仕組みによるものなのでしょうか?
キーワードは「転写」
ざっくり言うと、フィルムそのものを貼り付ける「ラミネート加工」に対し、トランスタバック加工は、「フィルムの面を印刷物に転写させる」という方法になります。
まず、印刷物の表面に紫外線硬化樹脂の塗料を塗布し、その上から転写用のフィルムを圧着させます。そこへ紫外線を照射させると、紫外線はフィルムを透過し、樹脂を硬化させます。すると、圧着させたフィルムの表面が、印刷物表面の樹脂に転写されるという仕組みです。その後、圧着させたフィルムは剥がされます。
フィルムの種類を変えることで表情が変わるので、ホログラムフィルムを使えばホログラム柄が転写され、マットフィルムを使えばマットな仕上がりが得られます。
▼左から マット、ツヤ、ホログラム
▼トランスタバックのホログラムパターンは全25種類。
カタログはこちらからご覧いただけます。
トランスタバック加工は「スポット加工」ができる
トランスタバックは、スポット版を作ることで、スポット加工ができます。これにより、背景だけに加工をしたり、逆にタイトル部分だけ加工をしないなど、加工する部分としない部分を分けることができます。
トランスタバック加工でコストも削減!
転写用のフィルムは貼らずに繰り返し使うので、ホログラム加工においては特に、ラミネート加工をするよりもコストを削減することができます。
トランスタバック加工は環境にやさしい
トランスタバック加工は、有機溶剤を全く含まない塗料を使用するため、溶剤の蒸気が発生せず、環境を汚染することがありません。また、フィルムレスであり、従来のUVコーティング加工に比べて塗布量が少ないので、印刷紙と同等のリサイクル適性があり、環境にやさしい加工といえます。
トランスタバック加工はプラスチックにもOK!
プラスチックシートにも加工ができるので、クリアファイルなどのグッズやPP製のクリアパッケージなどにお勧めです。
まとめ
低コストでホログラムの種類も豊富なトランスタバック加工。まずはカタログを取り寄せて、実際に目で見て確かめてみるのがいちばんかと思います。 ▶トランスタバックカタログ請求(株式会社トーツヤ・エコー)
印刷物を、より美しく魅力的なものにしたいですね。
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