
◎マット加工とは?
艶のあるグロス加工とは反対に、しっとりと落ち着いた印象を与えるマット加工。
ツヤ消し加工などともよばれています。
そもそも「マット加工」は、表面の平滑性を抑えて(ザラザラにして)光を乱反射させることで、
人間の目にマット調に見せるという加工です。
◎表面加工におけるマット加工の種類
マット加工もグロス加工と同様に、
「塗り」の加工と「貼り」の加工の大きく2つに分けられ、以下のような種類があります。
◎「塗り」のマット加工
「塗り」の加工では、「コーティング加工」と、
塗料を塗布したあとにフィルムを圧着させてその表面を転写させる「トランスタバック加工」があり、
そのどちらもマット加工ができます。
さらにトランスタバック加工では、抗菌性能をプラスした「抗菌加工」もできます。
▶トランスタバック加工って、一体どんな加工?▶▶
▶印刷物に抗菌効果をプラスをプラスする表面加工「レジステック抗菌加工」とは?▶▶
◎「貼り」のマット加工
「貼り」の加工では、マットフィルムを貼り合わせることでマットな質感を出します。
マット系のフィルムにもいくつかの種類があり、通常では「マットPPフィルム」を使用しますが、
状況に応じて機能性がプラスされたフィルムを使用します。
■易接着フィルム
フィルムを貼り合わせたあと、サック貼りなどの後加工がある場合に使用するフィルムです。
▶▶易接着フィルムを選ぶときのポイント▶
■耐マットフィルム
マットPPはグロスPPに比べ、キズが目立ちやすい傾向にあります。
キズの防止を重視する場合には、キズ付きにくさをプラスした耐マットフィルムを使用します。
▼耐マットフィルムについてはこちら
▶▶印刷物の擦れによるキズを防ぎたい!その対策とは?
■ソフマットフィルム
通常のマットPPよりもぬめりのあるベルベットのような手触りが楽しめるフィルムです。
■環境配慮型ラミネートフィルム 「CELOLAMI」
従来の高い意匠性と機能性を保ちながらも、木材由来の原料を主成分とする環境にやさしいフィルムです。
サステナビリティを重視する世界の高級ブランドを始め、各種包装資材や商業印刷物で幅広く採用されています。
そのほか、下敷きやカードなど、高い圧力と熱でプレスする「硬質塩ビ貼り加工」にも、マット加工があります。
◎まとめ
印刷物にシックで落ち着いた雰囲気を与えたい場合、品格をプラスしたい場合などにはぴったりのマット加工。
是非いろいろ試してみてください。