◎ホログラムの加工方法にはどんなものがある?
キラキラと華やかな印象を与えるホログラム加工。
いろいろなものに採用されていますが、一口にホログラム加工といってものその方法はさまざまです。
今回は、ホログラムの加工方法を大きく4つに分類して紹介してきいきます。
紙や予算、納期など、状況に応じて最適な加工方法を選びましょう。
①ホログラムフィルムを貼り合わせる「ホロラミ加工」
印刷する紙にホログラムフィルム貼り合わせる加工です。
フィルムを貼るので強度が増しますし、
後で紹介する②トランスタバック加工よりもホログラムの柄がくっきりはっきりとします。
その分、ホログラムのつなぎもはっきり出てしまう傾向にあります。
フィルムを貼った後の印刷はUV印刷です。
枚葉紙のほか、プラスチックにも貼り合わせができるので、さまざまなグッズに使われています。
▼定番のトレーディングカード
▼もちろんパッケージにも
▼プラスチックと貼り合わせることでクリアファイルなどのグッズに
②ホログラムを転写させる「トランスタバック加工」
トランスタバック加工は、「UVラミコート」や「LCコート」などとも呼ばれており、
ホログラムフィルムを貼るのではなく、ホログラムの柄を印刷物に転写させる加工です。
そのため、フィルムを貼り合わせる①ホロラミ加工よりもコストを抑えることができ、
デザインに合わせたスポット加工も可能になります。
▼雑誌やパンフレットの表紙を華やかに
▼ポストカードにもおすすめ
指の脂などによって柄が見えにくくなることもありますが、
柔らかい布などで油分をふき取ると元に戻ります。
▼トランスタバックのホログラムパターンは全25種類。WEBカタログはこちらから
③ホログラムの箔を押す「ホログラム箔押し」
ホログラム箔を「箔押し」するという方法もあります。
箔押しは本物の金属のように輝き、背景に対してくっきりと目立つので、
本の表紙のタイトルなどによく使われています。
加工面積が少ない場合に向いていますが、近年では、「コールドフォイル」という、
箔押しが枚葉の印刷機に組み込まれていて印刷と同時にできてしまうものもあります。
コールドフォイルは網点表現も可能で、箔でグラデーションができ、自由度が高くなっています。
④市販品の「ホログラムペーパー」を使う
圧倒的なキラキラ感と存在感を持つホログラムペーパー。
輝度も高く手軽ではありますが、その分コストも高めになります。
ホログラムペーパーには大きく分けて2種類あり、
①アルミ蒸着されたホログラムフィルムを紙と貼り合わせたホログラムフィルム貼合紙
②アルミ蒸着されたホログラムフィルムを紙に転写させたホログラム転写紙
①のホログラムフィルム貼合紙のほうがフィルムが貼られている分輝度も強度も高く、値段も高い傾向にあります。
②のホログラム転写紙は、①に比べると若干輝度や平滑性は落ちるのですが、
十分輝きは得られ、手が届きやすい価格になっています。
◎まとめ
いかがでしたでしょうか。印刷物をより華やかにしたい、ゴージャスにしたい、存在感を出したい、
そんなときにぜひ使いたいホログラム加工。
それぞれの加工の特徴を知って、予算に合わせた最も適した加工方法で素敵な仕上がりにしたいですね。